こんな一番寒い時期に書く内容ではないかもしれませんが、しかし、昨年の忘れられない出来事ですので、今後の戒めとして心に留めておきたいと思い、あえて書き記すことにします。
昨年の8月6日(土)に子どもクラスの昇級審査を実施しましたが、半分ほど行程が終わった時点でハプニングが発生‥。
低学年の男の子が手をあげて、「先生‥、きついです」と話し、私が駆け寄り手を握った瞬間、膝から崩れ落ちました。
「熱中症」です。
直ぐに経口補水液と薬を飲ませ涼しい場所に移動し寝かせる。
次に濡れタオルで首と足の付け根の血管を冷やし、全身の血液の温度上昇を抑制しながら様子を見る。
その後、ありったけのタオルで、おでこや心臓等も冷やす。
この時点で意識がなければ躊躇せずに救急車が必要。
しかし、この子の場合、意識はしっかりしているし、顔の赤みもひいてきた。
「よかった。大丈夫だ‥」、そして、精神的にも元気になるように声をかける。
「もう大丈夫だよ。元気になってきたね。顔も涼しい顔になってきたよ‥」。
いわゆる暗示のようなものだ。
そして、ようやく起き上がり話してくれました。
実は、「寝坊して朝御飯を食べてこなかった‥」とのこと。
これだけが原因かどうかは分かりませんが、朝御飯はやはり重要ですね。
今回は、河野さん(現役の高校の先生)が指導に参加してくれていましたので本当に助かりました。お陰で、安心して審査を続行することができました。
いやいや冷や汗をかきましたが、経口補水液や薬を常備し、もしもの時の応急措置等を学んでおく‥、最悪の場合に備えて対処法等々の確認等々、改めて大事なことだと感じました。
やはり「備えあれば憂いなし」です。
振り返ると、熱中症は道場を開いてから現在までで2人目で、子どもは初めてでした。
今回は、河野さんに助けていただきましたが、一人で指導することが多いため、さらなる研鑽の必要性を感じました。
寒いときには寒いなりに、何か起こるものです。
心して稽古してまいります。
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