宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」のブログです。当会は「人間性の向上と健康的な心身の獲得」を目的に活動しており、幼少の子供からシニア世代まで幅広い年齢層の方が稽古しています。護身術や心身鍛練はもとより、健康法や心身浄化法としても優れた合気道は、年齢性別を問わず楽しめる生涯武道で「自己を高め、魂を磨く武道」と呼ばれています。私達は、この素晴らしい合気道を一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細はホームページをご覧ください。

2017年10月6日金曜日

平成29年度昇段審査会報告

  平成29年10月1日(日)、爽快な秋晴れの中、西都市の元徳館武道場において、(公財)合気会の昇段審査会が開催されました。



  結果は、初段が3名、三段が2名合格しました。


 今回の審査は40~50代が中心でしたが、社会生活や家庭との両立はたいへんだったと思います。きっと少しずつ時間をやりくりし、稽古されてきたのでしょう。



 皆さん、かっこいいですよね。
 おめでとうございます。


 さて今回は、参考までに「今後の課題」として新陰流の神妙剣についてお話をさせてもらいました。要旨は、以下のとおりです。


<要旨>
  「合気道開祖植芝盛平先生は、様々な柔術を学んだ後に剣術を工夫された。その剣術の一つに柳生新陰流があるが、私はこの剣術の神妙剣が合気道に影響を与えたものと考えている。

 この神妙剣について、簡単に説明する。

 それぞれの心身に危険に出会った場合に発動し、危難を切り抜ける装置(回路?)が元々備えられているが、この装置を発動させるコツは自然体にある。
 
 真の自然体で無心に至り、この装置が作動し剣を操るときは、自然と刀法の理に適い、敵の千変万化の攻撃にも自在に対応できる。このことを神妙剣という。

 結局のところ、『眠っていて(無意識の状態)、背中が痒いときに頭をかくことはない』。この場合、きちんと自然に痒い場所をかくはずで、仮にそうでなかった場合は、何かが阻害しており、この邪魔をしているものを省く作業が必要になる。

 具体的には、自身の動きの無理や無駄を除くことから始めて、心を乱す己の邪心(非)である「十悪」を切り捨てていく作業、いわゆる非切の太刀を行う。

 この場合の十悪とは、「我慢、過信、貪欲、怒り、恐れ、危み、疑い、迷い、侮り、慢心」のことであり、いわゆる邪念・邪心・妄念といった心が乱れる原因を指し、武道的に言えば「心が居着いた十の状態」のこと。

 これらは全て心を曇らすものであり、『“心が本来持っている機能を発揮できない状態”、または“心のありがたさを失わせるもの”』だと言える。これが神妙剣の発動を阻害する要因である。

 今後、合気道の稽古においては、ただ型を反復するだけでなく、心を乱す己の邪心を排除し、真の自然体と無心を工夫して、この神妙剣の境地に至ってほしいと願う」。


 以上です。



 合格者の皆さんの参考になれば幸いです。


 最後に‥、「合格ロス」が早めに終了することを願っています(笑)


 
 【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」

◇合気道元徳会ブログ「合気の舞」

◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」

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