昨年までは、太極拳等の中国武術でいうところの「含胸抜背」の姿勢をなんとなくとっていました‥が、何かほんの少し‥、しっくりきていない気がしていました。私には、この姿勢は合わなかったようです。
そこで改めて日本武道の名人と呼ばれる方の姿勢について、残っている写真を通じて研究したところ、その結果、共通点が「反身!」であることに気づかされました。
そうです。日本武道には、元々、反身(そりみ)という姿勢があったことをいつの間にか忘れていたようです。
さて、この反身というものは、安易に間違った解釈をしてしまうと、不自然に胸を張った感じの姿勢になってしまい身体運動などによくない影響を与えがちだと思われます。一番の問題は、うまく重心の位置が安定しないということ。
しかし、逆に丹田の充実感を保ち、しかも両脚が自由自在に動くには、「反身」がかかせないという高名な空手家もいます。また、重心が安定しにくいということは、居着かないということでもあり、そのことは逆に利点だとも考えられます。
それでは、具体的な反身の姿勢とは?
合気道開祖植芝盛平翁の姿勢‥、あの姿勢が「反身」です。
立派なお手本が身近にいらっしゃいました。
そして、下記の写真の本部御殿手武術の上原清吉師範の姿勢。
「素晴らしい‥」の一言‥。
この反身の姿勢が丹田の充実感と浮身を際立たせています。
柔らかいがとても威厳のある実に美しい立ち方だと思います。
そこで、私も反身の姿勢をとってみることに‥。
この姿勢の取り方、今まではしっくりきていなかったのですが、今回はジグソーパズルの最後のピースがようやくカチッと決まった感があります。
ようやく体感的にも直感的にもしっくりきました。
“私の場合”は、これでいいようです。
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
◇合気道元徳会ブログ「合気の舞」
◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
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