宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」のブログです。当会は「人間性の向上と健康的な心身の獲得」を目的に活動しており、幼少の子供からシニア世代まで幅広い年齢層の方が稽古しています。護身術や心身鍛練はもとより、健康法や心身浄化法としても優れた合気道は、年齢性別を問わず楽しめる生涯武道で「自己を高め、魂を磨く武道」と呼ばれています。私達は、この素晴らしい合気道を一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細はホームページをご覧ください。

2017年8月11日金曜日

悟る方法

 ある宗教家の言葉です。


悟る方法
 「多く観(み) よく観 多く聞き よく聞き
 多くかぎ よくかぎ 多く味わい よく味わい
 多く触れ よく触れ 多く思い よく思い
 もって悟るよりほかに手はない」


 結局のところ、自分の手で口に運び、自分の胃腸で消化しなければ自分のものにはならないということでしょう。


 参考までに、ある古流剣術の伝書に最後に書かれていた言葉を紹介します。


「勇のこと」!!


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2017年8月4日金曜日

素質を養う

 読み返した本の中の一節に面白い表現の文章がありました。


 「生まれて後に得る人間的な芸能知識というものは、むろん、人の一生を支配するものではあるが、世人の多くは、これらを得るということにのみ、直接、熱中して、これらを得ることができる素質を養うということを忘れている」。


 この本には解説は全くありませんので想像になりますが、「素質を養う」とは、人間性を養うことではないかと思います。


 いくら能力が高くても、勤勉さがなければ「二十歳過ぎればただの人」…。


 能力を得るための人間性、勤勉、実直、素直、根気等々…、
 この人間性を培うための努力がまずもって必要ではないかと思います。


 別の表現をすれば「徳を養う」という風にも言えるのでしょうか。


 「素質を養う」…、今年のテーマにします。


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2017年7月28日金曜日

合気道の姿勢「反身(そりみ)」

 少し前、少しだけ姿勢を変えてみました。


 昨年までは、太極拳等の中国武術でいうところの「含胸抜背」の姿勢をなんとなくとっていました‥が、何かほんの少し‥、しっくりきていない気がしていました。私には、この姿勢は合わなかったようです。


 そこで改めて日本武道の名人と呼ばれる方の姿勢について、残っている写真を通じて研究したところ、その結果、共通点が「反身!」であることに気づかされました。


 そうです。日本武道には、元々、反身(そりみ)という姿勢があったことをいつの間にか忘れていたようです。


 さて、この反身というものは、安易に間違った解釈をしてしまうと、不自然に胸を張った感じの姿勢になってしまい身体運動などによくない影響を与えがちだと思われます。一番の問題は、うまく重心の位置が安定しないということ。


 しかし、逆に丹田の充実感を保ち、しかも両脚が自由自在に動くには、「反身」がかかせないという高名な空手家もいます。また、重心が安定しにくいということは、居着かないということでもあり、そのことは逆に利点だとも考えられます。


 それでは、具体的な反身の姿勢とは?


 合気道開祖植芝盛平翁の姿勢‥、あの姿勢が「反身」です。
 立派なお手本が身近にいらっしゃいました。


 そして、下記の写真の本部御殿手武術の上原清吉師範の姿勢。


 「素晴らしい‥」の一言‥。


 この反身の姿勢が丹田の充実感と浮身を際立たせています。
 柔らかいがとても威厳のある実に美しい立ち方だと思います。


 そこで、私も反身の姿勢をとってみることに‥。


 この姿勢の取り方、今まではしっくりきていなかったのですが、今回はジグソーパズルの最後のピースがようやくカチッと決まった感があります。


 ようやく体感的にも直感的にもしっくりきました。


 “私の場合”は、これでいいようです。


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2017年7月21日金曜日

傳家寶(でんかほう)

 道場を開くにあたって、道場訓というものを考えたことがあります。

 
 他の道場の道場訓を収集し、さらに各種の古典から名文をピックアップしていたところ、その際に安岡正篤先生の傳家寶(でんかほう)という言葉に出会いました。


 内容は、道場訓的なものでなく、言うところの我が家の家訓というものです。
 しかし、家訓としてはレベルが高すぎる。
 それで、傳家寶、つまり「家の家宝として伝える言葉」と言うのでしょう。


「傳家寶」
一、我が幸福は祖先の遺恵、子孫の禍福(かふく)は我が平生(へいぜい)の所行にあること、已(すで)に現代の諸学にも明らかなり。

二、平生・己(おのれ)を省(かえり)み、過(あやま)ちを改め、事理を正し、恩義を厚くすべし。百薬(ひゃくやく)も一心の安きに如(し)かず。

三、良からぬ習慣に狎(なれ)るべからず。人生は習慣の織物と心得べし。

四、成功は常に苦心の日に在り。敗事は多く得意の時に因(よ)ることを覚(さと)るべし。

五、事の前に在りては怠惰、事に当っては疎忽(そこつ)、事の後に於(おい)ては安逸(あんいつ)、是(こ)れ百事成らざる所以(ゆえん)なり。天才も要するに勤勉のみ。

六、用意周到なれば機に臨んで惑(まど)うことなし。信心積善(せきぜん)すれば変に遭うて恐るることなし。

七、不振の精神・頽廃(たいはい)せる生活の上には、何ものをも建設する能(あた)わず。永久の計は一念の微にあり。


 ‥これを読んでから、私が考えていた道場訓がやけに恥ずかしくなり(笑) 未だに完成していません‥。


 しかし、いつの間にやら、この傳家寶は我が家の家訓となりました。
 いつ目を通しても心に染みいります。


 この言葉を深く心に刻み、堂々と人生を闊歩してほしいものです。


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2017年7月14日金曜日

一般クラス夏季昇級審査

 先日、一般クラスの夏季昇級審査を実施しました。


 梅雨で蒸し暑い中の審査となりましたが、個々人の努力の甲斐があり、全員合格でした。




 男性は基本に忠実に力強く、女性は姿勢正しく美しく‥、まさに理想的でした。


 予想以上に上手でしたよ。


 審査には、普段の努力が現れます。


 皆さん、実はきちんと稽古しているのですね(笑)


 嬉しく思いました。


 この調子で頑張っていきましょう!!



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2017年7月7日金曜日

合気道とダーウィン

 先日、英国の博物学者であるチャールズ・ダーウィンの書のある一節を読んでいて、思わず「うっ」と唸ってしまいました。


 その一節とは?


 「生き残るのは、最も強い種でも、最も知的な種でもない。最も変化に対応できる種が生き残るのだ」 チャールズ・ダーウィン


 びっくりです。
 武術の極意ですよね。


 日本剣術的に云うと新陰流の「転」。


 今風では、「転位、転体、転技」というところでしょうか。


 狙った技は外されます。


 敵の攻撃に全て変化にて対応するのが「随敵」。


 具体的には、敵の攻撃を「転位、転体、転技」で対処します。


 身体だけでなく、心や考え方まで柔軟にして対処する。
 もちろん居着きは厳禁です。


 ‥合気道と同じですね。



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2017年6月30日金曜日

丹田力の発揮(免震試乗車体験)

 ブリジストンの免震試乗車が来るということで、早速体験してまいりました。



免震とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%8D%E9%9C%87


 この試乗車は、阪神大震災や昨年の熊本での震災時の揺れと、免震構造の建物の揺れの比較を行うために設計された車両です。


 免震構造の建物には、基礎部分に大きなゴムの塊が設置してあり、これが揺れを最小限に抑えるという優れもの。しかし、建設費は2割増し程度になるらしい‥。


 さすがにマグニチュード7ともなるとかなり揺れますね。下手したらむち打ちをおこすくらいのショックです。しかし、免震構造の場合は、比較的に緩やかな揺れとなりました。さすが技術力ニッポン!


 それはさておき、見ていた人から、「一人だけ揺れてなかった。なぜ?」とのヒソヒソ話を耳にしました。それはどうも私のことらしい。


 言われてみると、丹田はキッチリ決めて上半身は揺れに任せてました。確かに一緒に乗った人は、身体とグラグラ揺れていました。確かにそれを見て笑う余裕があったのは私だけでした。


 ここで、「んっ‥」と閃くものがありました。


 この感じで姿勢をつくればもっとよいのかも?


 よし! 次の稽古で試してみるぞ!


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