【5月3日】
【5月4日】
<写真集はこちら>
https://goo.gl/photos/PwYn63Y2JeWHw99U6
稽古の内容は厳選したつもり(笑)でしたが、いかがだったでしょうか。また、感想をお聞かせください。
来年のため、参考までに下記に内容を記します。
よろしかったら、ご覧下さい。
□第15回宮崎合気道会グループ合宿
1.日時:平成29年5月3日(水)9:30集合 ~ 4日(木)12:00解散
※剣豪丸目蔵人佐所縁の人吉球磨地方での合宿
2.場所:人吉スポーツパレス 武道場
熊本県人吉市下城本町1566-1
※SLが稽古場所横の線路を通ります。
3.稽古内容
【5月3日】
※会場設営・準備(8:45~9:15)
<午前の部>(9:30~11:00)※30分前倒し
(1)講習会
①高橋師範より、「基本が崩れてきているので全ての基本を二日間で教えて欲しい」と依頼あり。
②(公財)合気会の合気道の目的
「1.気育、2.知育、3.徳育、4.体育、5.美育、6.常識の涵養、7.技術の習得、8.和」、以上、八つの項目を鍛錬・錬磨(八錬)することが特徴であり、以上をもって、至誠の人物を育成することが目的。
入口はなんでもよいと思う。しかし最終的には、至誠の人物を多数世に送り出し、社会を善化していくことが目標。我々の学ぶ合気道は勝利至上主義の競技武道とは異なる。時代に応じた士(さむらい)の道を求めること。
③指導法・学び方・マナー
・基本的には立場をわきまえ不快感を与えないことが原則。
・黒帯以上 → 基本的に敬語、教え魔禁止。
・基本的に口で教えずに技で示す。口で教えたことは実にならない。自得しないとダメ。古来、名師範と呼ばれる人は教えない教え方を実践している。
・「それ違う、あれ違う」は禁止。あえてトライアル&エラー(試行錯誤)を推奨する。
・学び方 → 基本的に敬語、教えてもらうのではなく自ら工夫する。盗む。
・(重要)三磨の位:「習い」「稽古」「工夫」の三つの要素が大事。この三つで螺旋状に向上していく。これを一体的に練り磨かなければならない(柳生蓮也斎)。現在で言うところのPDCAサイクル。
・(重要)順番:大 → 強 → 速 → 軽
・武道界、芸事の鉄則に「駄目なものを繰り返すともっと駄目になる」という法則在り。量質転化の法則は基本が完成してからでないと悪影響。
・稽古人数は三人一組が理想 → 一人が技のかけ方を見て覚えられる、若しくは工夫できるため。
・服装:美育。三点チェック法。
例:「戦の最中に、少し鎧の着用が甘かったがために死ぬのはばからしい‥」。
・道場基本マナー:出入り口で話さない(危険の感度に鈍感)。
・他の道場では上座、下座に注意(フランクなのは当会くらい)。
・入口での礼。
・武器をまたがない。膝をついてとる。杖にしない。物を投げない。
④我流にならないように基本を学ぼう
・合気道小林道場、合気道研心会、合気会本部、そして指導者研修会で学んだ基本を中心に伝える。
・個々人の技のかけ方を否定するものではない。ただ、常識として知っておいてほしいこと。
・料理で例えると基本レシピ。だれでもそれなりに美味しい料理が作れる方法。今回は体術の基本レシピを伝える。
・呼吸投げばかりやってもダメ。初めは物理的にきちんとかかる基本的な体術を学ぶこと。
・基本レシピは自分と同じ身長・体重の相手に対する技。このため、身長・体重等で技のかけ方がかわるのは致し方ない。
・受けの身長・体重・手足の長さ、反射神経、腰の強さ等に応じてアダプターが必要。このアダプターが個人の工夫すべきことで妙味である。
・技のかけ方は受けにより千差万別。試行錯誤を否定しないこと。
(2)体術Ⅰ
①大基本:姿勢は正しく、技は正面でかけること。
※順番:大・強・速・軽
※上級者は、三密(身密,口密,意密の総称。調身:体を整え、調息:呼吸を整え、調心:心を整える)を意識する。
※最終的には見性悟道を目指す。
②正座法
※正しい姿勢は正座でつくる。
※正しい姿勢で行うだけで、技がかからないことの約8割は解決する。
※聖なる姿勢(肉体的にも精神的にも最強の姿勢)クンバハカを目指す。
※三密を意識する。
③構え
※正座の姿勢を構えで表現。
※位取りともいう。
※肉体的にも精神的にも居着かない状態を求める。
※構えが出来たら思考回路を縮小していく。
※無念無想を目指すのではなく、本当は正しい姿勢が整った瞬間、考えることができなくなるのが本当。
④諸手取り呼吸法(表・裏ほか)
※(重要)研究し続けること。
⑤一教
※一教表はキッチリと‥。全ての技術は一教表の応用に過ぎない。
⑥二教
⑦四方投げ
⑧入身投げ
⑨回転投げ
※外回転注意 ‥ 腕の理
<午後の部>
(3)合気剣法(12:30~13:30)
①素振り
②気結びの太刀(分解)
③気結びの太刀
④気結びの太刀(変化)
(4)体術Ⅱ(13:45~14:45)
<大基本>
自分自身は最大限の能力の発揮 → 鍵は姿勢
敵は最小限の能力の発揮 → 鍵の一つは姿勢(たくさんある)
①三教(横面)
※腕の理の説明
※釣り竿の理
②小手返し
※車の理
③天秤投げ
※倒木法
④隅落とし
※三角点への崩しを学ぶ。
⑤天地投げ
※天の崩し → 地の崩し(地の崩しが苦手な人が多い)
(5)合気杖術(15:00~16:00)
①素振り20本
②13の杖(数え方のみ)
③22の杖( 〃 )
④6の杖(パート1~3、剣対杖)
【5月4日】
(1)短刀取り(9:00~10:15)
①基本:大きく捌かない。コンパクトに倒す。
正面は危険、側面に弱点あり。
②突きを中心に稽古。
(2)体術Ⅲ(10:30~11:30)
①腰投げ
※物理的にきちんと姿勢を整えることを学ぶ(腰に注意)。
②五教
③限定乱取り
(3)清掃・片付け・解散(11:30~12:00)
‥以上です。
本当は、伝えたいことが山ほどあるのですが、時間の関係から今回はこれぐらいにしました。
皆さん、お疲れ様でした。
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
https://sites.google.com/site/gentokukai/
◇合気道元徳会ブログ「合気の舞」
http://gentokukai.blogspot.jp/
◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
http://aikido-gentokukai.blogspot.jp/
◇Youtube「Aikido Gentokukai」チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCs_Khixbq0eEYtQcD27Vdnw