去る平成28年8月6日(土)9時30分から、子供クラスの夏期昇級審査を実施しました。
なお、上級者で、一般クラスでの稽古参加者は、それぞれの稽古日に実施しました。
さて、今回の受験者は約30名。真剣な面持ちで、持っている実力を十分に発揮してくれました。
結果は全員合格でした。
おめでとうございます。一年で最も暑い中、よく頑張りましたね。
なお、1級に5名(全員6年生)合格しました。
実は当道場で1級合格者は初めてです。
途中で諦めずに頑張り通した結果だと思います。
とても嬉しく思います。
子供クラスの審査は、鍛錬の一環と考えて、あえて一番暑い夏と一番寒い今の時期に実施しています。一番辛い季節に審査があり、しかも、いつもどおりの実力を発揮しなければならない。小学生にとっては、少し負担なのかもしれませんが、“鉄は熱いうちに打て”です。
話は変わりますが、「平常心是道」という有名な言葉があります。意味は「普段の心が悟りである」ということで、平常心の語源だと言われています。審査とは、技術はもちろんですが、通常の能力を発揮するための心の稽古、つまり、「平常心是道」の実践です。
子供達には、まずは、正座での黙想を通じて「心を青空」(平常心、普通の心)に保つ工夫をしても らい、そして、稽古、審査、学校、テスト中など、いつ、どこででも「心が青空の“普通の心”でいなさい」と指導しています。
生きていれば、嫌でも病気や怪我をする。そして、悲しみ、悩み、嘆き、苦しみがついて回る。長年生きていれば誰でも分かる当たり前のこと。“それが人生だ”、とも言えます。
しかし、それらと関わり合いながらでも、冷静な判断力を失わずに生きていかなければならない‥。子供たちには、ほんのちょっとの判断ミスで人生を誤ってほしくはありません。
このようなことから私は、審査は受けることに意味があると考えています。どんな時でも「平常心」で生活する訓練として審査を受けるのです。
緊張する審査を「失敗したらどうしよう」、「うまくやろう」、「見に来ている人にかっこいいところを見せたい」などは一切考えない。‥とても難しいことなのですが、「できるだけ考えずに『普通』でいる」、そして、「目の前のことに全力を尽くす」、これが大事な修業だと考えています。
次回は、2月の一番寒い時期に実施します。
今回受験できなかった方も、ぜひチャレンジしていただければ幸いです。
【リンク】
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◇合気道元徳会ブログ「合気の舞」
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◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
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