平成30年8月11日(土)元徳館武道場において、平成30年度夏期こどもクラス昇級審査会が開催され、小学1年生から6年生まで、総勢約21名が審査に挑みました。
早朝から降った雨のお陰で気温は通常より低かったこともあり、万全の状態で挑むことができました。お陰でいつも以上に真剣な面持ちで持てる実力を発揮してくれました。
結果は全員合格でした。
おめでとうございます。一年で最も暑い中、よく頑張りました。
なお、1級に1名、2級に1名、4級に5名、5級に1名、6級に5名、8級に3名、10級に5名が合格しました。猛暑の中、諦めずに頑張り通した結果だと思います。とても嬉しく思います。
子供クラスの審査は、鍛錬の一環と考えて、あえて一番暑い夏と一番寒い今の時期に実施しています。一番辛い季節に審査があり、しかも、いつもどおりの実力を発揮しなければならない。小学生にとっては、負担かもしれませんが、“鉄は熱いうちに打て”です。
今回、審査の講評時に伝えたかったのが、「若い時分に数々の辛い経験を体験してほしい」ことです。
以前、懇意にしている医者の先生との会話の中で、「たくさんの病気を抱えている人は、その中で一番辛い(痛い)病気しか気づかない(痛さを体感しにくいということ)。2番目に影響している病気には気づきにくい」ことを教わりました。
例を挙げれば、大腸がんで苦しんでいる場合、その裏で胃潰瘍に罹っていても気づきにくいということ。
実はこのことが大きな気づきを与えてくれます。
生きていれば、嫌でも病気や怪我をする。そして、悲しみ、悩み、嘆き、苦しみがついて回る。長年生きていれば誰でも分かる当たり前のこと。“それが人生だ”、とも言えます。
しかし、それらと関わり合いながらでも、冷静な判断力を失わずに生きていかなければならない‥。子供たちには、ほんのちょっとの判断ミスで人生を誤ってほしくはありません。
若い頃に、たくさんのキツイ、辛い、苦しいことを多々経験すれば、その瞬間はきっとたいへんな思いをすると思います。しかし将来、社会人になって多少の苦しいことがあっても「あのことに比べれば‥」と大したことにならない‥、辛いことを乗り越える方法は、このような単純な原理でできているということを伝えました。
猛暑の中、たいへんだったと思います。
しかし、この経験がきっと将来生きてくると信じます。
次回は、2月の一番寒い時期に実施します。
今回受験できなかった方も、ぜひチャレンジしていただければ幸いです。
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