宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」のブログです。当会は「人間性の向上と健康的な心身の獲得」を目的に活動しており、幼少の子供からシニア世代まで幅広い年齢層の方が稽古しています。護身術や心身鍛練はもとより、健康法や心身浄化法としても優れた合気道は、年齢性別を問わず楽しめる生涯武道で「自己を高め、魂を磨く武道」と呼ばれています。私達は、この素晴らしい合気道を一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細はホームページをご覧ください。

2016年2月23日火曜日

平成27年度子供クラス冬季昇級審査会報告

 平成28年2月13日(土)~17日にかけて、子供クラスの平成27年度冬季昇級審査を実施しました。

 今回の受験者は20名。
 真剣な面持ちで、いつも以上の実力を発揮してくれました。
 「三日会わなければ、刮目してみよ」の言葉どおり、皆さん上手になっていましたよ。

 結果は見事全員合格! おめでとうございます。
 一年で一番寒い中、よく頑張りました。


 さて、子供クラスの審査は、「あえて一番暑い夏と一番寒い今の時期に実施」しています。これは、昇級審査も鍛錬の一環と考えているからです。

 一番辛い季節に審査があり、しかも、いつもどおりの実力を発揮しなければならない。小学生にとっては、少し負担なのかもしれませんが、やはり“鉄は熱いうちに打て”です。

 さて、有名な言葉で「平常心是道」というのがありますが、有名な割には、「へいじょうしんこれどう」、「びょうじょうしんこれどう」、「びょうじょうしんぜどう」といろんな読み方があり統一されていません。それはさておき意味は「ふだんの心が悟りである」ということ、つまり、これの実践です。

 子供達には、まずは、正座での黙想を通じて「心を青空」(平常心、普通の心)に保つ工夫をしてもらい、そして、稽古、審査、学校でのテスト中など、いつでもどこでも「心が青空な普通の心でいなさい」と指導しています。


 生きていれば、嫌でも病気や怪我をする。
 そして、悲しみ、悩み、嘆き、苦しみがついて回る。
 長年生きていれば誰でも分かる当たり前のこと。
 “それが人生だ”、とも言える。

 しかし、それらと関わり合いながらでも、冷静な判断を失わずに生きていかなければならない‥。子供たちには、ほんのちょっとの判断ミスで人生を誤ってほしくはありません。

 このようなことから私は、審査は受けることに意味があると考えています。
どんな時でも「平常心」でいる訓練として審査を受けるのです。

 緊張する審査を「失敗したらどうしよう」、「うまくやろう」、「見に来ている人にかっこいいところを見せたい」などは一切考えない。「そんなことは考えずに『普通』でいる」、「目の前のことに全力を尽くす」、これが大事な修業だと考えています。

 次回は夏に実施します。
 今回受験できなかった方も、ぜひチャレンジしていただければ幸いです。



【リンク】
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